聞くところによると、現代の成人は起きている時、ほぼ半分の時間は脳の迷走状態にあるのだそうです。
ここでいう迷走というのは、今、起きていることに集中せず、何か他のことに意識が向いているという状態のことです。
いわば「こころの迷走」と言える状態で、
会議中に、ランチのことを考えていたり、朝、ガスの元栓を閉めてきたかずっと気になっていたりすることがそれに当たります。
心ここにあらずで、集中力を欠き、ミスが多くなったり、パフォーマンスが上がらなかったり…。
興味深いことに、この状態でいると自分が幸せだと感じることも少なくなる傾向があるといいます。
一日中、メールの返信や、締め切りや、会議に振り回されて、脳はいつも忙しく、過活動ぎみで、
マインド・ワンダリングが起こりやすくなっています。
ワンダリングはWonder(驚くべき)ではなく、Wander(さまよう)の方で、
まさに思考が浮足立っている状態です。
そこで一度足を止め、今にとどまることを意識的にしている人もいます。
例えば、
〇ジャーナリング(ノートに頭に浮かんだ思いを書き連ねる)
〇静かな場所を散策
〇瞑想
などがそれにあたるでしょう。
思考を止めたり、ゆるやかにすることで、生産性をあげるという効果もありますが、
何よりも自分を客観視することで、問題や難しい課題に自分自身が飲み込まれずに、
よりクリエイティブな方法を導き出すことにも役に立っているようです。
この記事を書いた人
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米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブコーチ
国際コーチ連盟認定コーチ
国際NLP協会認定NLPトレーナー
☆外資系コンサルティングファーム、メーカー、投資銀行で15年以上の研修の経験を軸に、強みや魅力がいまいち見えてこない方、やっていることに違和感を感じている方にクリアに方向性を見つけるコーチングを提供。その方の優位感覚も使いながら、自信を持って前に進むお手伝いをしています。
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