オーストリアの精神科医で、ヴィクトール・フランクルという人がいて、

『夜と霧』という著書で有名です。

この人はナチスの強制収容所にいた経験があり、

過酷な環境で、たくさんの人が命を落としてしまうなかで、

彼自身も何度か、少なくとも3回は死にかけています。

彼は収容所の中で、

その環境を生き延びるのはどんな人なのかを観察していました。

(凡人の私はそんな状況で、すごいなと思います…)

体が丈夫で、元気な人が生き残っていくと思っていたら、

意外にもそういうわけではなく、

長く生きられた人たちには、ある共通点がありました。それは、

『絶望的な状況でも、希望を持ち続けられたこと』でした。

家族と再会する、やりかけの仕事を終わらせる、手つかずになっていることやる

それぞれ内に秘めた強い思いがあったと言うのです。

逆に体力はあっても、その劣悪な環境から、

「もうだめだ」「ここから出られる望みはない」

と思い込んでしまった人は、早く衰弱してしまいました。

ところで、周囲の情報や、誰かの意見で自分の行動を決めることを、

外的レファレンスに従う、といい、

自分の信条や、価値観から行動を決めることを、

内的レファレンスに従う、といいます。

どちらがいい悪いという話ではありません。

私たちは、ふだんこの両方を使っています。

でも、外的レファレンスでばかり判断をしていると、

自分を消耗してしまうこともあるのです。

日常生活で、何かを決める時にも、

困難なことが起った時にも、

周りからの情報や、人の意見だけに頼らず、

内的レファレンスにも耳を傾けて、

自分の中の信条や価値観にも焦点を当て続ける。

フランクルの観察の話は「精神的にタフに」生き抜いていくために、

とても役立つということを教えてくれています。

この記事を書いた人

保志 和美
米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブコーチ 国際コーチ連盟認定コーチ 国際NLP協会認定NLPトレーナー ☆外資系コンサルティングファーム、メーカー、投資銀行で15年以上の研修の経験を軸に、強みや魅力がいまいち見えてこない方、やっていることに違和感を感じている方にクリアに方向性を見つけるコーチングを提供。その方の優位感覚も使いながら、自信を持って前に進むお手伝いをしています。