人を褒めてはいけない。
これは『嫌われる勇気』でとても有名になった言葉かもしれません。
続編の『幸せになる勇気』も出ていて、こちらも話題になっています。
内容はどちらもアドラー心理学をベースにした、ふたりの人物の対話です。
「部下は褒めて育てる」なんていう考え方もある中で、
「褒めてはいけない」とはちょっと変な言い方です。
初め、何で?と思いました。
褒められれば嬉しいですし、報われることだってありますし。
ちなみに褒めるという行為は『結果』に焦点が当たっていることが多いようです。
いい点、いい結果、という評価です。
私の例ですけど、
最初のうちは嬉しいのですが、これが重なるとだんだん重荷になってきます。
褒められることそのものに価値を置くようになってきて、
人の期待に応えよう、と過剰に頑張って疲れてきます。
褒められないと「意味がないわけ?」と考えるようになったりして。
だったら褒めないで、どうしろというんだ?ということになるのですが、
そこに「認知」というものが出てきます。これも最初、なんじゃ?と思いました。
これは結果ではなく、どちらかというと人の資質やあり方に焦点が当たるようです。
リスクを取る勇気を持てた、誠実に取り組んだ、最後までやり抜いた、とか。
認知は英語でAcknowledgeと言い、単語の中にKNOWといういう文字が入っています。
KNOW=『知る』
認知されると相手には、何かしらのに気づきます。
自分はそんな資質を発揮したのか、と。
数値にはならないものですが、その人の原動力になっているのではないでしょうか。
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この記事を書いた人
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米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブコーチ
国際コーチ連盟認定コーチ
国際NLP協会認定NLPトレーナー
☆外資系コンサルティングファーム、メーカー、投資銀行で15年以上の研修の経験を軸に、強みや魅力がいまいち見えてこない方、やっていることに違和感を感じている方にクリアに方向性を見つけるコーチングを提供。その方の優位感覚も使いながら、自信を持って前に進むお手伝いをしています。
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