エグゼクティブが持っている聴くスキル・問うスキル
私が初めて職場のチームリーダーになった時に、それまでとは働き方が大きく変わりました。
会議の数や、書かなきゃならないレポートが増えたり、
人事関連の仕事もあって、最初のころはちょっとしたパニック状態。
毎日遅くまで会社にいて、帰ってくるころにはボロ雑巾のようにヨレヨレでした。
中でも、大きな割合を占めたのは人の話を聴く機会。これが結構大変だったのです。
でも、聴くスキルは教わった記憶がほとんどありません。
実は聴くスキルって、階層が上がれば上がるほど威力を発揮するものなのに…。
部長や役員を見ていると、イヤというほど毎日人が押し寄せてきます。
陳情、苦情、依頼、勧誘、相談、説教、質問とありとあらゆることでです。
彼らはどうやって人の話を聴いているんでしょうか?
聴き方は一種類ではありません。
漢字で書くと『聴く』か『聞く』ですが、実は聴き方にはもっとバリエーションがあって、
エグゼクティブ・サマリー的に聞いたり、言葉以外の非言語を読み取ったりと、
相手や話の内容によって変えることができます。
彼らはそれを意識的にか、無意識的にか使い分けている
ようでした。
そしてもうひとつ。彼らはそこから相手に核心を突くような質問を返してきます。
「で、君はどうしたいの?」
「そうするには、何があればいいの?」
「何がそうさせるの?」
彼らがさまざまな人の話を長い時間聴き続けられるのは、聴き方の最適化と、核心を突く質問の仕方を身につけているからとも言えそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=IsgZeoG8zek