仕事を複数持つのは普通です
私は以前『天職創造セミナー』という、一泊二日のセミナーに参加したことがありました。
これは、講師である榎本英剛さんが「人はなぜ働くのか?」という長年の疑問と、
大学院での研究をもとに、長年構想を練ってこられたご自身ののワイフワークともいえる内容になっています。
場所も彼のホームグラウンド、神奈川県の藤野という里山の古民家が会場でした。
ここで参加者は仕事について語ったり、ワークをしたりするのです。
さて、では具体的に何をするのかというと、
まずはじめに、今持っている仕事の見方(めがね)を一度外してみること。
そのひとつが
「仕事はひとつでなく、複数持っていい」
という考え方をしてみることでした。
私は、「会社員であることが唯一の自分が生きるすべ」だと思い込んできました。
「会社を辞めたら、何をしていいかわからない」
「会社員であることが、自分の価値」
「自分にできることは、ないんじゃないかしら?」
と、半ば窮屈な見方でいたわけです。
では、その考え方をはずしたらどうなるのか!?
ここで全員が「仕事は複数を持っていい」と考え始めると、
お金になるか、商売相手がいるか、はひとまず置いておき、
自分の得意なことや、やりたくてもきていないことが
案外たくさん出てきたのです。
書き出したポストイットの数はどんどん増えていきました。
なかにはすぐにでも仕事になるようなアイデアもありました。
どの人にも、今の仕事以外で得意なことや、
やりたくてもまだやっていないことがあったわけです。
私以外にも多くの人が
「仕事はひとつしか持てない」
という無意識の思い込みにハマっていたようです。
ワークショップから数年たちますが、今、私の周りを見渡すと
実際に複数の仕事を持つ人が本当に増えてきました。
それもまったく違う仕事の組み合わせだったりします。
コンサルティング × 食料品雑貨販売
営業 × 養護施設の子どもの教育
話を聞いてみると、
「今まで培ったマーケティングの知識が役立っている」とか
「営業経験があるから人の目線で話せる」
という相乗効果があるといいます。
そして何よりも、本人がイキイキしています。
実際に私も英語の翻訳とコーチングを仕事にしていますが、どちらも本業で、
言葉に練り込まれた人の思いを引き出すところが似ています。
確か神田昌典さんも
「複数の仕事を持つのはこれからは普通」
とどこかでおっしゃっていて、
最近は、兼職OKな企業も増えてきていますね。
自分の中にある引き出しを開けてみると、
「やってみたいこと、やりたかったこと、来年挑戦したいこと」
が思っているよりもたくさん眠っているかもしれませんよ!
https://www.youtube.com/watch?v=dudGdt1FyzQ