【クライアントさまの事例】

「前はそんなことなかったけど、新しいプロジェクトチームに来てから仕事がどうもうまくいかない」

Bさん(30代)はそう思って気持ちが沈んでいました。

人間関係もぎくしゃくしがち。

今までは苦労せずにできた仕事も、ここでは時間がかかります。

自分の仕事の仕方が悪いせいなのかと、ストレスを抱えている様子でした。

そこでBさんとのやりとりの中で、こんな質問をしました。

「新しい仕事を例えると、何になりますか?」

Bさんは「えっ?」という表情をされましたが、少し考えて答えてくれました。

「ルービックキューブですかね。どこから解いていいのか困っています」

「では、前の仕事は?」

Bさんはまた少し考えてから、

「ジグソーパズルでしょうか…。今の仕事の方は勝手が違います」

そこで私が、

「ルービックキューブとジグソーパズルでは、世代も違いますね」

と言うと、Bさんははっとした表情になりました。

Bさんは今のチームがまだ、若く成長の過渡期にあることに気づいたのです。

以前のチームほどまだ成熟していない。

メンバーがどう力を発揮していいか見えていない。

Bさんはそこから、今までよりも客観的な視点で仕事に取り組むことができるようになったといいます。

コーチはクライアントの職場を知りませんが、

知らないがために、シンプルでユニークな質問を率直に投げかけます。

ここでクライアントはいつもとは違う角度から状況を見ることになります。

定期的に働いている環境を俯瞰することは、

仕事のやり方、進め方を変えるのにも役立ちます。

この記事を書いた人

保志 和美
米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブコーチ
国際コーチ連盟認定コーチ
国際NLP協会認定NLPトレーナー

☆外資系コンサルティングファーム、メーカー、投資銀行で15年以上の研修の経験を軸に、強みや魅力がいまいち見えてこない方、やっていることに違和感を感じている方にクリアに方向性を見つけるコーチングを提供。その方の優位感覚も使いながら、自信を持って前に進むお手伝いをしています。