ネイティブアメリカンの長老の教え
ネイティブ・アメリカンに伝わる儀式の話。
人生の節目にあたる時期になると、たったひとりで野山に出かけて行って、
自然の中に身を置いて、そこで自分のビジョンを見るという
『ビジョンクエスト』というものがあります。
ビジョンとは、その人にだけの人生の方向性
この期間に見たもの、聞こえたもの、触れたものから、
人生のミッション(目的)のヒントをもらってくるのです。
動物や、植物や、天体にはそれぞれ意味があって、
その人に意味のあるものが、
目の前に立ち現われると言います。
ある時ひとりの青年が、ビジョンクエストに出かけ、
メッセージを受け取ってきました。
それは確かに、はっきりと彼の生き方を伝えるものでしたが、
それは彼が村を離れることも意味していました。
彼は戻ってきて、長老に相談しました。
「私は確かに自分のミッションを受け取りました。
でも、村を離れたくはありません。
ここにいながらそれを成し遂げる方法はありませんか?」
長老は彼に答えます。
「それはできない。自分のミッションを生きないものは、
死んでいるのも同じなのだ」
この話は、その人にはその人の道があるということ以外に、
自分の道を進んでいくためには、
時には、慣れ親しんだ場所を離れる必要がある
と言っているようにも思えます。
https://www.youtube.com/watch?v=u93ODZQMMb0